Atelier TACTO>>Diary
note『プレリュード―未成の前奏曲集―』ライナーノート(増補)を掲載しました。
2022年11月に参加した「夢の入り口展」のあとがきのような記事です。


こんにちは
今年はAtelierTACTOがある彦根は
数年ぶりの大雪に見舞われましたが
皆様のお住まいの地域はいかがだったでしょうか

さて遅くなってしまいましたが
先日横浜ののAAA Galleryさまにて開催された
「女の子の半分は甘いものでできている~バレンタインのキセキ」展の
ご報告をさせていただきたいと思います

“女の子”で“甘いもの”ということで
“Sweetie”と題して3人の女性をイメージしたカクテルを考え
それをモチーフにした作品を制作しました
作品はGalleryページに掲載しましたので是非ご覧ください

 作品掲載ページ→【Sweetie

モデルはいずれも私の友人で

 いつも元気をくれる
   おひさまのような一人にはファジーネーブルを

 優し気で
   悲しみも理解してくれそうな一人にはストロベリージンジャーを

 一緒にいると落ち着いて
   迷いも断ってくれる一人にはモヒートを

という風に
それぞれの人柄をイメージした三者三様の甘さを表現してみたつもりです

また今回は展示方法にも趣向を凝らしました
カクテルがモチーフということで
グラスに入れて展示するという奇抜な方法を思いつきました
さらに照明を仕込んだ箱を自作し
キラキラとライトアップしてみました

最初この展覧会にお誘いいただいたときは
自分の作風で一体どうすればよいのか頭を抱えもしましたが
新しいことに挑戦するよい機会となり
非常に刺激的でした

最後になりましたが
素晴らしい課題を振ってくださった主催者様
ご一緒させていただいた作家の皆様
会場まで足を運んでくださった皆様
そしてモデルになってくれた3人の友人に
心から感謝申し上げます



この度、縁あって広島の老舗高級コーヒー専門店のニシナ屋珈琲さまとAtelierTACTOがコラボレーションしました!
私の作品”Felice! e Tranquillo..”の昼と夜のイメージから二毛作で作られるという、カルロス・バルボーノをニシナ屋コーヒーの焙煎人に選んでいただきました。 非常に香り味ともに豊かで、美味しいコーヒーです。 ニシナ屋珈琲はとてもこだわりのあるお店で、コーヒーの質は折り紙付きです。
このコラボレーションはArtLibという企画のおかげで実現いたしました。私の他にも作家さんが参加しており、それぞれの作品に合わせたコーヒーが販売されています。 このコーヒーの売り上げの一部は作家に還元されます。コーヒー通の方におすすめなのはもちろんのことですが、この商品を通じて作家の制作活動を支援していただけます。 ArtLibやこの商品のコンセプトはこちら(http://artlib.jp/)で。
ニシナ屋珈琲のこだわりもぜひご一読ください(https://www.nishinaya.com/)
現在こちらの商品はArtLibからご購入いただけます。販売ページ→http://artlib.jp/archives/category/item/coffee
また、私の”Feliche! e Tranquillo...”は今週の土曜日より開催される「女の子の半分は甘いものでできている~バレンタインのキセキ」展でもお買い求めいただけます。 さらに近日オープン予定のAtelierTACTOの通販でも取り扱い予定です。




あけましておめでとうございます
旧年中のご縁に感謝申し上げるとともに
新しい一年が幸多く楽しいものとなりますよう心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします


 皆様、夏のご予定はお決まりでしょうか。 私はバイトがサービス業ですので、夏休みのお子様連れのお客様が増えて来たのを見て、夏の訪れを感じております。
 いよいよ暑さも本格的になってまいりましたが、せめて画面の上でだけでもささやかな涼をお届けできればと思います。
 夏の過ごし方は人それぞれ、楽しみという方も、忙しくてうんざりという方も色々あることと思いますが、どなたさまもどうかお身体にはお気をつけて、元気にお過ごしください。



 ご無沙汰しております。随分と長い間更新が滞ってしまいました。
 本日久しぶりに"Gallery"に作品を追加しましたので、その解説を少し・・・。

 "spirare(スピラーレ)"というのはイタリア語の動詞で、”そよ風が吹く”という意味です。そして、この単語には、”死ぬ、息を引き取る”といった意味もあるようです。
 私には、清々しいそよ風に時折感じる、何とも言えない寂しさ、心に何か隙間ができたような落ち着かない感じと、大切な人がふと居なくなってしまうことへの不安や恐怖とのイメージの重なりがとてもしっくりと来るもののような気がして、この単語に納得というのか、共感めいたものを感じてしまい、以来頭から離れずにいるのです。
 そんな気持ちから出来上がった作品ですので、明るい見た目とは裏腹に、私にとってこの作品は悪夢だといえる、そんな作品です。


 暑さがいよいよ厳しくなってまいりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
 私は涼しい場所を求めて、米原市の醒ヶ井(さめがい)というところに行ってきました。私の住んでいる彦根からは電車で2駅ほどのところなのですが、地蔵川の清流のおかげか、少し空気が違い幾分涼しく感じました。
 この地蔵川の源流は賀茂神社の「居醒の清水(いさめのしみず)」といい、「古事記」や「日本書紀」にも登場するそうです。なんでも大和武尊が熱病に倒れたとき、その体を清めた霊水なのだとか。
 今はちょうど、梅花藻(ばいかも)の花が見ごろです。梅花藻は水中に白に梅に似た花をつける水草です。

 きれいな冷水を好むため、西日本でみられるところは少ないそうです。陽の光を受けて水中で白くきらめく梅花藻の花は、まるで天の川が地上に落っこちたかのようでした。

 




"Voyager"

昔々、一人の船乗りが空の果て
世界の果てを目指して旅立ちました。
しばらくは音信もあったそうですが、
次第にその間隔は長くなっていき、
やがて途絶えてしまいました。
ついぞ帰らなかったその人の行方は杳として知れません。
今となってはその名さえ忘れ去られ、
ただVoyagerとだけ語り継がれています。
いつ果てるとも知れない孤独で茫漠とした旅路に、
Voyagerはなにを思っていたのでしょうか。


 "Voyager"は直訳すれば「航海する人」といった意味ですが、カタカナで「ボイジャー」と書けば見覚えがある人も多いのではないでしょうか。今も宇宙の彼方へ旅を続けている人工衛星です。
 この作品の構想を思いついたのは『宇宙誌』(松井孝典、講談社学術文庫)という本を読んでいたときでした。人工衛星ボイジャーは1号2号ともに1977年に打ち上げられ、太陽系を探索した後、現在も旅をつづけています。ボイジャー1号はすでに太陽系から離脱しているそうです。
 ボイジャーについて読んでいるとき、どんなに孤独なたびなんだろうと思いました。一つの水素原子とすら滅多にすれ違うことのない空虚なところを、たった一人で飛び続けているわけです。地球との通信には片道17時間以上もかかります。その通信もやがて途絶えることでしょう。2025年から2030年ごろまでには搭載している各種機器の機能は停止するとみられているそうです。それでも、わたしたちとの交信が途絶えてもボイジャー自身は宇宙を漂流して旅を続けることになるのでしょう。
 2機のボイジャーには地球の言葉や音楽などを記録したレコードが積まれているそうです。それらを発見する何者かに出会うまで、孤独な旅は続くのでしょうか・・・。
 ”Voyager"そんなことを思いながら制作した作品でした。

"spirare"

ある日、君はふとわたしの前から居なくなった
そよ風が君を連れて行ってしまった

 今日は天気も良く、暖かくなり少し春めいた感じの一日でした。そんな空気に刺激されて一枚描いてみました。清々しいような、少し寂しいような、ふとそんな気持ちになりました。




 ただいま東京日本橋は茅場町のRECTO VERSO GALLERY様にて開催されている『Square Graphic art exhibition vol.33<正方形グラフィックスの表現>』展に参加させていただいております。
 こちらのギャラリーは少々異色で、「ホワイトキューブ」という考えに基づき設計されているということで、真っ白なほぼ立方体の部屋で、照明も非常に明るく、また影がほとんどできないように工夫されています。



 この特別な空間では作品の見え方が随分と違い、自分自身の作品さえも非常に新鮮なものに見えました。作品の見せ方というものについて改めて考えるよい機会となりました。

 この展覧会は明日21日の16:30まで開催ですので、興味がおありの方はぜひお越しくださいませ。

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