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"Voyager"

昔々、一人の船乗りが空の果て
世界の果てを目指して旅立ちました。
しばらくは音信もあったそうですが、
次第にその間隔は長くなっていき、
やがて途絶えてしまいました。
ついぞ帰らなかったその人の行方は杳として知れません。
今となってはその名さえ忘れ去られ、
ただVoyagerとだけ語り継がれています。
いつ果てるとも知れない孤独で茫漠とした旅路に、
Voyagerはなにを思っていたのでしょうか。


 "Voyager"は直訳すれば「航海する人」といった意味ですが、カタカナで「ボイジャー」と書けば見覚えがある人も多いのではないでしょうか。今も宇宙の彼方へ旅を続けている人工衛星です。
 この作品の構想を思いついたのは『宇宙誌』(松井孝典、講談社学術文庫)という本を読んでいたときでした。人工衛星ボイジャーは1号2号ともに1977年に打ち上げられ、太陽系を探索した後、現在も旅をつづけています。ボイジャー1号はすでに太陽系から離脱しているそうです。
 ボイジャーについて読んでいるとき、どんなに孤独なたびなんだろうと思いました。一つの水素原子とすら滅多にすれ違うことのない空虚なところを、たった一人で飛び続けているわけです。地球との通信には片道17時間以上もかかります。その通信もやがて途絶えることでしょう。2025年から2030年ごろまでには搭載している各種機器の機能は停止するとみられているそうです。それでも、わたしたちとの交信が途絶えてもボイジャー自身は宇宙を漂流して旅を続けることになるのでしょう。
 2機のボイジャーには地球の言葉や音楽などを記録したレコードが積まれているそうです。それらを発見する何者かに出会うまで、孤独な旅は続くのでしょうか・・・。
 ”Voyager"そんなことを思いながら制作した作品でした。
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