Atelier TACTO>>Diary
 9月の「いつか見た夢」展に向けて新作のアイデアを練っています。今回は、ちょっとしたストーリーに合わせた10枚ほどの、絵本のような連作にしたいと考えています。



いつもの帰り道で見たちょっと不思議な夢

いつもの駅
いつもの電車
うたた寝をして
ふと窓の外をみると
電車は見たことのない
不思議な風景の中を走っていいます
やがて到着した駅で降りてみるとそこは
知らない世界のはずなのに
なんだかとても懐かしい気がしました・・・




 その世界を少し旅して、再び電車に乗りうたた寝をしていると、電車はいつもの場所を走っていて、やがて何事もなかったように家の近くの駅に到着する・・・ こんな感じの作品を考えています。夢のなかの「懐かしい世界」を主に描くことになりますが、どう描こうか悩んでいた時に、ちょっと素敵なことが起こりました。
 
 昨日のことです。フェイスブックに私の高校時代の同級生が、当時美術の授業で描いた作品を載せていました。私はその作品が好きで覚えていたので、一目で気がつきました。その同級生とは最近でこそフェイスブックで時々コメントする程度で、高校在学中はほとんど話したこともありませんでした。ところが昨日はその作品がきっかけで話がちょっと盛り上がりました。それがきっかけで、当時の記憶が呼び起こされました。思えば、私が油絵を始めたのもあの頃で、今の画風のもとになるようなものは当時からあったように思います。

 昨日の会話は、たった6往復のコメントのやり取りでした。でもこれが作品のアイデアを一気にふくらませてくれました。新作で描く、夢で見た懐かしい世界は、私の高校時代の通学路をモデルにしようと思います。描きたくて仕方がない衝動に駆られています。私は普段絵を描くための取材はほぼしていませんでしたが、今回は取材をしようかと思います。時間的に厳しいので実現するかは分かりませんが、原点回帰と今までとは少し違う新しい制作過程を取り入れることができればいいなと考えています。
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